【観劇ログ】Queen of Quirky Quails (3Q)ミュージカル「In Touch」
ども。
本日はある方にお誘いいただき,Queen of Quirky Quails (3Q)のミュージカル「In Touch」を見に来ました。演劇好きにもかかわらず,早稲田大学の演劇博物館があるのに。たぶん高田馬場の下車はこれが初めて。賑やかな街ですね−。
さて本題です。
Queen of Quirky Quails(3Q)とは,Webページの説明によれば,
海外の良質かつ無名な作品を日本へ紹介する為に立ち上げられた非営利演劇団体です。団体代表・関口まなとのイギリスでのバックボーンをベースに、英国作品の英国式アプローチによる日本上演を目標としています。
ということで,海外作品(たぶんイギリスの作品だと思います)を日本にイギリスのやり方を残したまま,上演するカンパニーとのことです。今回の舞台もイギリスの「Perfect Pitch」による舞台の日本初公開とのことでした。
あらすじはWebページからの引用で紹介します。
「この惑星は、もうダメかもしれない」-深刻な環境破壊により、隔離を余儀なくされた人類。そんな中人間達が作りあげたのは、オンライン電脳空間『in touch』。愛とはなにか、情欲とは、絆とは…言葉が、アバターが、想いがインターネット上に交錯する-「インタッチへおいでよ!」
イギリス演劇集団 ”Perfect Pitch Musicals” 作品を、3Qが独自に邦訳。現代社会問題に切り込む、問題提起エンターテイメント!
劇場のサイズは決して大きくなく劇場の椅子をMAXに使っても80席のコンパクトな劇場です。
こんな小さい劇場で,ミュージカルというのは,どんな感じで行うのかなと思っていたのですが,なんと生演奏+肉声の本格的ミュージカルでした。考えてみれば,肉声のミュージカルって人生初かもしれません。腕を3本分伸ばせば役者さんに手が届くような距離で,肉声でのミュージカルを観られるとは,とても幸せ者であります。
出てくるキャラクターはどのキャラクターも何か影があるのですが,個性的でとても人間くさくて愛すべき存在です。
ストーリー自体はアバターとかオンラインとかが頻発する現代的な舞台で,かつイギリスの舞台なので,固有名詞とかはヨーロッパよりの話が出てきますが,根底に流れているのは愛とは,人間とは,という不朽のテーマで,おそらくイギリスに関する知識はそれほどいらずに,楽しめる作品です。
でも,余白もあちこちに残されていて,終わった後,誘ってくれた方と解釈をいろいろしながら,楽しい時間を過ごせたくらいでした。誘ってくださった方とも話題に挙がったのですが,元の英語の台本と比較しながら観ることができたらもっと面白いのかもしれません。この「In Touch」が,このカンパニーさんの第一弾ということだそうです。第二弾がもし上演されるようなことがあれば,是非また伺いたいなと思う幸せな一日でした。
たぶん,ミュージカルが好きな方なら,どこか「あ,このシーン大好き」と思えるシーンが必ずあると思いますので,お時間と機会のある方は是非ご覧いただければと思います。
5月3日(日)まで高田馬場ラビネストで上演中です。