リブラリウスと趣味の記録

観劇とかパフォーマンスとかの鑑賞記録を淡々と。本務の仕事とか研究にご興味ある方は本家ブログまで( http://librarius.hatenablog.com/ )

【観劇ログ】ミュージカル「エリザベート」

ども。イマイです。

6月の観劇予定はまだまだ終わりません。今日は有楽町の帝国劇場に伺いました。題目は,ミュージカル好きな方であれば確実に伝わるあの「エリザベート」です。

この演目については色々説明不要だと思いますし,私よりも役に立つ感想や考察がたくさんあると思いますので,検索エンジンとかで来た方はそっ閉じで大丈夫かと思います…。また,再演に次ぐ再演が行われているので,今更ネタバレとかは気にされる方は少ないと思いますが,気になる方も回れ右でお願いします。 

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他には詳しい方がいるはずですが…と書きましたが,私も「エリザベート」の観劇自体は初めてではなく,本格的に観劇を始める前から行っております。おそらく宝塚の初演版の映像に加えて,星組さんで上演したとき,それから帝国劇場で上演するようになってからの初期は確実に観ています。

でも,曲はカラオケとかで歌うとしても(実は持ち歌),舞台としては本当に久しぶりなので,楽しみにしながら伺いました。上の写真は劇場入ってすぐの受付上部に掲げられている幕です。今日は蘭乃はなさんがエリザベート城田優さんがトートの回でした。

客席に入ってすぐ目に飛び込んだのは,特徴的なセットでした。舞台中央に向かって全て柱が傾いていて,舞台上にある三つの可動式足場も全て傾いているセット。自分が観たのはずいぶん昔だったので,これだけでこの世界がどのように構築されていくのか,ワクワクしてきます。さて,そうこうしている間に上演開始の時間となりました。

ストーリーはもちろんあの「エリザベート」の筋で展開していきますが,自分が前に観たときとは大きく印象が異なっていました。それは舞台後方に下げられたスクリーンと,そのスクリーンの前に構築されているコロッセウムのように見える背景が印象を全く変えていたのだと少し時間が経ってから気がつきました。

序盤はこのコロッセウムの場面と,コロッセウムの前に大きな窓が張られる場面が入れ替わりながら進んでいきます。そして,このスクリーンに星空や,奥行きを創造させる背景が映し出されることから,シシィことエリザベートの自由を望む気持ちが連想されて,印象を全く変えているのだなあと思いました。

ちなみに舞台が進んでいくと,この背景にはエンブレムが垂れ下がるようになり,シシィの行く手を阻む何かがあることを連想させるようになります。ずいぶん前からこの方式なのかもしれませんが,久しぶりに観た身としては,これだけで一気に世界に引きつけられました*1

それ以外にも,ずいぶん前に何度も観ているので,理解しきっていたと思っていたのですが,今回見返すことで,色々気がついた点がたくさんあって(というかこんな簡単な伏線を気がついてなかったのだとびっくりしました),発見が多い舞台でした。

こんなことを言うのはおこがましいかもしれませんが,以前観たときよりも進化しているような印象さえあって,私としては大満足でした。

たぶんチケットは取りづらいかと思いますが,チャンスのある方は是非。

 

*1:ちなみに,客席後方から観ていたこともあって,なんだかコロッセオで行われている裁判を観客も見つめているような設定で進んでいるのではないかと考えて,自分一人で盛り上がっておりました。