【観劇ログ】劇団GIFT the 5th Theater 「銀河旋律」
ども。イマイです。
今日は学芸大学に来ております。といってもJR中央線,国分寺駅が最寄りの「東京学芸大学」ではなく,東急東横線の渋谷から各停で4駅の「学芸大学」の方です*1。
さて,今日は関係者の方からお誘い頂き,劇団GIFTさんの第五回公演「銀河旋律」を拝見させて頂くことになりました。劇場は千本桜ホール,駅前から徒歩1分。30年の歴史を持つ老舗の小劇場です。といっても,イマイは伺うのはこれが初めてなので,きょろきょろ挙動不審になりながら,劇場に到着したのですが,かなり分かりやすい位置にありました。まさに駅近の小劇場でした。ビルの3階にあるのですが,階段上がってすぐ受け付け→すぐ横が劇場入り口というコンパクトさも印象に残りました。
劇団GIFTさんは,横浜を中心に活動されている劇団さんで,演劇集団キャラメルボックスさんの脚本など上演されている劇団さんです。プログラムにもちょっと出てきますし,各種劇団員募集記事を拝見すると,仕事と両立させながら作っている,いわゆる社会人劇団のカテゴリに入る劇団さんのようです。(ブログの稽古日誌は毎週更新されていて,上演前は一気読みをしてテンションを高めておりました。)
今回のお芝居はタイトルからも想像できるように,演劇集団キャラメルボックスのハーフタイムシアター*2「銀河旋律」です。1989年の初演から4回の再演をされている名作です。
といっても,イマイはこれが初見。サポーターズクラブにも入っているのに,お前さんはキャラメルボックスの一体何を見ているのか(以下30行省略)になりそうな状態ですが,まあそんなことは日常茶飯事なので,気にしなかったことにします。
舞台のあらすじはキャラメルボックスさんの2011年のあらすじから引用します。
http://caramelbox.com/stage/stardust-melody2011/index.html
タイムマシンが実用化された時代。「ニュースプラネット」では、今日もタイムトラベラーが引き起こした事件について伝えていた。その最中、ニュースキャスター・柿本光介は軽いめまいに襲われる。柿本の過去がまた改変されたのだ。
柿本と高校教師・はるかの過去が変えられたのは、これで二度目。それは、二人の仲を引き裂こうとする、はるかの元同僚・サルマルの仕業だった。サルマルの 企みを阻止しようとする柿本。しかし、翌日、またしても過去が変えられてしまう。柿本は、すぐにはるかに電話をする。しかし、はるかは1年前にサルマルと 結婚していた。はるかを取り戻すため、柿本は地位も名誉も捨てて、過去へとさかのぼることにする。
筋書きは出版もされているので,そちらをご覧戴くこととして,以下イマイの雑感です。 まず,キャラメルボックス版の本編もきちんと見てみようと思うくらい,ファンタジーで,心がキュンとするお芝居でした。万葉集の歌が物語のキーになっているのですが,ただ単に量だけを重ねた言葉より,歌一つが心を伝えるというのが,時間改編というファンタジーとうまくかみ合っていて,心動かされるモノがありました。
舞台は僅かな小道具で校正されるシンプルな舞台。でもこのシンプルさのおかげで,役者さん達の身体の動きに注目できて,こういう舞台の楽しさもあるのだなと再認識しました。それから,演じている方皆さんが楽しみながら,演じているのがひしひしと伝わってきていて,それだけで何か幸せな気分になれました。
柿本の役は,全編を通じて出ずっぱりで,テンションも高いせいか,とにかく汗,汗,汗の連続。必死さが汗を通じて伝わってきました。暑い季節に熱い芝居が炸裂しています。
私を誘って下さった関係者,秋山聡治さん(下記写真参照)。どんな関係かはこのブログでは秘密としておきますが,実は舞台での演技を拝見するのはほぼ初めてでした。どんな感じのお芝居をされるかなーと探ろうとしたら,探る前に,真っ正面からストレートでパンチを食らった感じで,勢いのあって明瞭で印象的な,かつ笑いもきちんと取りに行けるタイプの方で,二枚目も三枚目も両方できる感じ。凄いなーと思いつつ,羨望の眼差しで途中からは見ておりました。
あと照明もシンプルなのですが,とても印象的で,終盤のシーンで,舞台後ろから客席へ照らされる3つの青い光は,それまでのシーンとは明らかに異なる印象を舞台に与えていて,変化を感じると同時に,綺麗だなあといつまでも眺めていたい気持ちになりました。
イマイの推測ですが,社会人劇団の方だと時間が限られていて大変だと思うのです。でも,そんな中,こうした作品を作り上げていくのはとにかくそれだけで,凄いことだなと思います。舞台って派手なものもあれば,こういったシンプルなものもあって,色々な作り方関わり方があるのだなあと改めて思います。そして,こうした多様性の確保こそ,私が舞台以外でも大切にしている信念であって,だからこそ私は舞台が好きなのだなあと改めて感じた次第です。
今私のメインとするフィールドは舞台ではありませんが,私も私の世界で一生懸命,負けないように頑張る気持ちがわいてきました。お誘い頂き感謝です。