【観劇ログ】SHATNER of WONDER#1 「ロボ・ロボ」、劇団壱劇屋「UNKNOWN HOSPITAL」
人間の身体表現は、こんなに可能性を秘めているのだと言うことを見せつけられる一日でした。
今日はちょっと欲張って、マチネとソワレで演劇の梯子でした。マチネは私が前から追っかけている末満健一さんの劇団時代の演出家である,西田シャトナーさんの作品SHATNER of WONDER#1「ロボ・ロボ」です。
今年4回目になるサンシャイン劇場。本日は後ろの方の1番という壁際での観劇。でも,どこにいても大体ベストポジションのがサンシャイン劇場の不思議。
男優7名のみが出演する舞台。小道具は最低限で、最初のシーンからあぁぁ,こういう風に持って行くんだと驚きの連続でした。全員がロボットという設定に基づき,ロボットの動きをするのですが,いわゆる典型的なロボットダンスではなく,どこか人間くさく,でもロボットだと分かる動きをしています。最後の方は観ているこちらが慣れてきているので,まあ自然な動きだよねと錯覚するのですが,観終わってから考えると,あれ,とてつもなく難しい動きなんですよね…。それでも挑戦し続ける役者の皆様にただただ敬服。
パンフレットには西田シャトナーさんが「僕は役者の可能性をどこまでも信じている」とコメントしたことが記載されています*1が,まさに道具やプロジェクションマッピングを使わなくても、ここまでできるのだと見せつけられました。9月1日(月)まで池袋サンシャイン劇場で公演中です。
その後,少し時間があったので,大塚駅まで散歩しながら,都電荒川線を撮影。その様子はなつやすみのともの方で。
ソワレの時間帯は西武池袋線の東長崎駅そばにある,てあとるらぽうという劇場で公演中の劇団壱劇屋の「UNKNOWN HOSPITAL」を見に行きました。壱劇屋さんは,関西小劇場を見始めてからちょくちょくチラシで見かける劇団さんでしたが,なかなかチャンスがない劇団さんでした。
それが東京にやってきた(しかも初公演)となれば、張り切って観るしかないでしょうと言うことで,劇場内へ。階段下りるところに壱劇屋さんの幟が掲げられていて,気分を盛り上げてくれます。
公演直後の感想Tweetを張り付けておきます。
劇団壱劇屋「UNKNOWN HOSPITAL」観劇だん。タイトル通り病院を舞台に奇妙な世界を描く作品。身体に音楽や台詞も総動員の95分。東京公演は初とのこと。立ち会えたことがとても嬉しい。9月2日まで、てあとるらぽうで公演中。是非。 pic.twitter.com/KaZFrgYDQt
— Fukuji IMAI (@librarius_I) 2014, 8月 30
劇団壱劇屋「UNKNOWN HOSPITAL」感想続き。ピースピット「RIP」に出演されていた大熊さんの躍動は一見の価値ありです。個人的には同じくピースピットのDVDで何度も拝見している西分さんの輝きを目撃できたのが大変嬉しかったです。/ダンスでの表現とか好きな方にお勧めです。
— Fukuji IMAI (@librarius_I) 2014, 8月 30
あと,大熊さんのセクシー担当はずるい(笑)。あれは印象に残らない方がおかしい。
本日は劇団☆新感線の右近 健一さんがゲストアクターで出演されている回だったようで,ほんのちょっとの出演だったのですが,鮮明かつ強烈な記憶を刻みつけていきました。もしちょっとでも興味があるなら,観ておいた方がよいおすすめの舞台です。ダンスとか身体表現に興味のある方には特におすすめです。9月2日まで公演中です。
図らずもソワレも,身体でどこまで表現できるのかを果敢に挑んでいる舞台でした。そして見事成立させていた世界が目の前にはありました。本当にあの場に立ち会えたことは幸運だったと確信しています。
マチソワ連続でしたが,今日も充実した一日を過ごすことができました。こういう経験が多く積めるよう、これからもお仕事ちゃんと頑張って、感受性のアンテナ感度を高めておきたいと思います。
*1:パンフは必読ですね。