リブラリウスと趣味の記録

観劇とかパフォーマンスとかの鑑賞記録を淡々と。本務の仕事とか研究にご興味ある方は本家ブログまで( http://librarius.hatenablog.com/ )

【観劇ログ】コミックリーディングライブ マンガタリTOKYO#02

どうも。イマイです。

マンガは最近,Twitter広告とかで目に付いたものKindleで購入して一気読みすることが増えております。普段からアンテナをちゃんと広げていないので,有名どころがゴッソリ抜け落ちているのでマンガトークをしようと思ってもうまくいかないことも多いです。

さて,本日は昨年3月に拝見してすっかり気に入ってしまったコミックリーディングライブマンガタリの東京公演第2回目を観に,南阿佐ヶ谷にあるライブハウスあさがやドラムまでやってまいりました。

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 昨年に引き続き,開場時間後に急な階段を降りて地下1階に降り,入り口でチケット代金を支払います。そして,左横のバーカウンターでドリンクを頼みます。私は一番前方の上手寄りの席に腰掛けました。

昨年と同様に,開場時間から10分ぐらいが経過すると,「間が持たなくなったから」という理由で,マンガタリ編集部編集長の菱田盛之さんが,半年前に編集部に入った新メンバー中村あゆみさんとともに,登場します。

前説よりもずっとゆるく,でもお客さまに対して温かい雑談タイムが始まります。今回の開催経緯から,マンガタリのお約束などをさりげなく説明しつつ,少し場が温まったところでまた楽屋口に戻っていくお二人。

フェルト生地の黒猫がお出迎えしてくれるお手洗いで用を済ませ,時間を過ごしていると開演時間直前となり,再びお二人と竹中さやかさんが登場してきて,大切なお話などをあれこれ。なお写真撮影は上演中はNGながら,こうした前説や作品ごとの転換場面では撮影可という嬉しい配慮。

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ということで,菱田さんと中村さんのお二人に許可を取ったので,冒頭の前説シーンをUPします。結構お二人とも神妙な表情ですが,笑いも交えた楽しい前説時間でありました。チケットの番号を使用した抽選会も最後にあるとのこと。ワクワクしながら開演時間となりました。

さて,取り急ぎ感想を箇条書きで書いてみます。

  1. 前回同様,ラジオドラマとは違って目の前で役者さんの表情を観ながら楽しめるリーディング公演ということで,セリフを言う直前の表情の作り方,セリフを喋らないときの表情など聴覚だけではなく,視覚でも楽しめる公演です。
  2. キャスト皆さんの熱演やBGMや照明の力で全く集中力が切れず,最後まで飽きずに楽しめました。朗読されたマンガは全く知らないはずなのに,おそらくマンガでは笑いどころだろうなと思ったところで,普通の演劇と同じように笑ってしまいました。
  3. 前説同様,進行自体はゆるーい感じなのですが,作品ごとの入れ替え場面も,春のぽかぽかした暖かさがそのまま舞台上に再現されているかのような,優しい笑いの絶えない時間が過ぎていきます。約2時間があっという間で,あと倍の長さでも予定が許せば聞いていたいほどの時間でした。

キャストの皆さんも素敵な方ばかりでしたので,覚えている限りでこんな素敵な方でしたというメモを書き出してみます。とっちらかっていると思いますが,何か思い出すきっかけにでもして頂ければ幸いです。

  • 竹中さやかさん。作品切り替え間で,杏泉さんとキャラの設定のまま会話を続けていらっしゃったのですが,破綻することなくしかもキャラクターの背景を深く理解できるような会話になっていて,さすが役者さんだなと思いました*1
  • 杏泉しのぶさん。純情な乙女が悩みながらも思いの丈を叫ぶところは引き込まれる者がありました。竹中さんのところで触れたように,作品の切り替え時も徹底してキャラを崩さないで会話を続けているのがとても印象的でした。やりとりは自然な感じだったのですが,たぶん打ち合わせバッチリなんだろうなと。
  • 松田多久生さん。前回同様,渋めの声が魅力的です。今回は,臆病な役よりも少し豪快な役どころもあり,体格の良さもあってキャラクターが浮かび上がってくるような錯覚を覚えました。でもふとしたときの臆病さとかはギャップがあってそちらも私は好きです。
  • 鈴木更紗さん。今回初めて拝見しました。余裕たっぷりのお姉様から,しっかりものの娘など幅広く演じていらっしゃいました。しなやかな女性にピッタリの声や演技で,主役という位置づけではないものの,マンガ作品には必ずいて欲しい重要な位置づけだったように思いました。
  • 玉一祐樹美さん。からまわりえっちゃんでも拝見している動と静のコントラストの強さと,華やかさがとても魅力的な方です。朗読ナイトシアター部分なので,後日YouTubeに公開されると思いますが,2つの間で選べずに揺れ動く女性は玉一さんの魅力がたっぷり詰まっているのでぜひご覧頂ければ幸いです。
  • 浜崎正太郎さん。今回も滑舌良く,快活なイケメンボイスは見事で,一言で作品世界の雰囲気に入っていける安心して拝見できる方です。今回はおどけた役も多くあって,表情の切り替えと一緒にセリフの切り替えの妙を楽しませて頂きました。
  • かけるさん。今回初めて拝見しました。作品の切り替え間の,「お前,そういうところな」というリアルダメ出しを喰らっていたのは思わず笑ってしまいましたが,朗読の場面ではやんちゃな男の子を見事に演じていらっしゃいました。終演後のフリータイムに,題材となったマンガ作品を読みあさっていらっしゃるというところまでやんちゃさを続けている徹底っぷりでした*2
  • 中村あゆみさん。今回初めて拝見しましたが,前方に腰掛けて朗読されていたシーンでは,表情の豊かさやON/OFFの切り替えの見事さがあって,すっかり魅入っておりました。朗読なのに,思わず本人がそこにいるかのように感情移入していた自分がいました。
  • 菱田盛之さん。今回のパフォーマンスでは割とえげつないシーンもあったのですが,菱田さんの品の良さがあいまって,上品な笑いに切り替わっていたのが印象的でした。お一人で演じる作品では,本当に縦横無尽にキャラが駆け巡っているのが想像できるほどでした。作品切り替え時の間の持たせ方も完璧で,菱田さんのMCがあれば,5時間連続公演でもたぶん最後まで楽しんで聞いていられるのではと思うほどの心地よさがありました。

今回は物販も充実しておりまして,オリジナルカクテルでゲットできるボイスセット,オリジナル缶バッジ,ステッカー,朗読ナイトシアターの台本,マスキングテープなど多数販売されていました。うっかり色々買ってしまいましたが,一ミリも後悔しておりません。たぶん自慢します。

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15:30の開演で,終演時刻は17:36ごろ,終演後に役者さんたちとお話ししていたらあっという間に時間が過ぎていました。第3回がうっすらと企画されているとのことで,次回もぜひ伺いたいなーと思えるとても幸せな春の時間がでありました。

mangatarilive.jimdo.com

*1:犯人扱いされたのは展開として大変美味しかったので,嬉しい限りです。有り難うございました(何。

*2:いや,素からそういう方なのかもという考えはこの際ナシと言うことで・・・