リブラリウスと趣味の記録

観劇とかパフォーマンスとかの鑑賞記録を淡々と。本務の仕事とか研究にご興味ある方は本家ブログまで( http://librarius.hatenablog.com/ )

【観劇ログ】STRAYDOG Seedling公演「へなちょこヴィーナス」(Aチーム公演)

どうも。イマイです。

青春って良いものですねーと口では言いながら,大して青春時代とやっていることが変わらないので,それはそれで幸せな人生なのかもしれません。

さてこれも公演日当日を超えてしまいましたが,3月21日(水),東京には雪が降りしきる中,八幡山までやって参りました。 キャストの堀木さなさんにお誘い頂きまして,ワーサルシアター提携STRAYDOG Seedling公演「へなちょこヴィーナス」(Aチーム公演)を見に参りました。

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1.開演前

この日は,雪が降るくらいメチャクチャ寒い日だったのでした。開場前は当然,劇場前で待っていることになるだろうなー,どうせならもうちょっとゆっくり到着した方がよいかしらとも思っていたのですが,開演前の工夫を凝らしている劇団さんは数多いので,とりあえず45分前到着を致しました。

劇場のお約束で外で待っていることには変わりありませんでしたが,物販コーナーとしてほとんどのキャストさんのブロマイドが販売されておりまして,温かいコーヒーなども販売されておりました。Bチームのキャストさんが寒い中物販で応対をされていて,アップテンポのBGMも流れていて,寒いながらも盛り上げようとチーム一丸となって工夫されていたのが印象的でした(ちなみにブロマイドを2枚お買い上げでした)。

何度も再演を重ねている作品ですが,ネタバレ防止の改行連打をしておきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2.あらすじ

劇のあらすじは下記の通りです。

応援する人に、エールを送ります!

たったひとりの選手のために結成した、チアリーディング部。
だけど集まったメンバーはダンスなんてやったことのない女の子ばかり。
リーダーを任されたみどりは
チームをまとめ上げる事ができるのか……!?
http://www.straydog.info/stage/index.htmlより引用 

公式Webには事前プロモーションのYouTube動画も上がっているので,こちらも是非ご参照下さい。

www.youtube.com

物語は受験生の獲得競争に負け続けている高校において,受験生獲得の切り札として,陸上部の全国大会出場,そしてそのエースを鼓舞するためのチアリーディング部結成から始まります。

リーダーはダンスのプロながら,親のプレッシャーが嫌になっていたところ,高校の教員に無理矢理誘われる形で参加,でもやるからにはということで,集まってきた個性的すぎるメンバーを何とか形にしていきます。

物語はチアリーディング部の練習風景と,間をつなぐ元空手部の不良3人集の日常(?)シーンが切り替わる形で進んでいきます。

最初は冷たくあしらわれていた陸上部のエースにも徐々に心が通い出し,いよいよ都大会の決勝という所,思わぬアクシデントが…。さて,リーダーと陸上部のエースの心は無事に通い合ったのでしょうか。結末は是非劇場でご覧下さい。

3.感想

  • 主演と女性キャストの合計9名がAチーム,Bチームで異なっている公演です。
  • 開演して,まず驚いたのが開演時の1曲目のM0*1が,キャストさん全員による影コーラスから始まったことでした。ここ何年か,たくさんのお芝居を観てきましたが,おそらく全員の影コーラスで始まったのは,たぶん初めてです。この瞬間だけでキャスト全員の熱量が感じられて嬉しくなってきました。

  • 本編のストーリーとの間に挟まる不良3人娘とオッサンの日常シーンが,ほどよい非現実的なコメディになっていて時間を感じずに最後まで楽しめました。 

  • ストーリー自体は現実世界から見るとツッコミポイント満載(高校教師が期末試験の問題漏洩で生徒を誘うとか)ではありますが,そこは割と全部がファンタジー設定と考えて,頭を空っぽにして楽しむのが良い感じです*2

  • どのキャラクターも例外なく「アホ」(褒め言葉)でして,それぞれに抱えているストーリーはそれ相応に重いのですが,大丈夫大丈夫と笑い飛ばせる感じのポジティブさが揃っているので(追試2回で留年したにも関わらずテンションが変わらない空手部とか),ニコニコしながら最後まで見ていることが出来ました。
  • 複数公演見てないので分からないのですが,たぶん終盤の四字熟語は日替わりギャグではなかったかと…。このシーンだけ素に近いリアクションだったので。
  • 初日特有の緊張感があったのですが,キャストさん全員の熱量が高く声量もあったので,観終わった後,割とスカッと出来る物語だったと思います。
  • お誘い頂いた堀木さんもヒール役がキレッキレでありまして,前作の純朴そうな少女からの落差もあって,大変楽しませて頂きました。空手のポーズも決まっていましたし,空手部の足が上がらない男性よりも足がちゃんと上がっていました(ぉ

というわけで,祝日のひとときを楽しんで参りました。お誘い頂き感謝です。

www.confetti-web.com

*1:関西小劇場では緊ソン

*2: 第一肉離れしたランナーはちゃんと走れないですし