【観劇ログ】劇団壱劇屋「荒人神-Arabitokami-」
どうも。イマイです。今年もよろしくお願いいたします。
昨年は38公演67ステージもの舞台を見ていたようです。毎月2公演ずつのペースが達成できて個人的にはとても嬉しいです。もちろんどの舞台も素晴らしい舞台ばかりで,オススメの舞台をあげたら10個では足らないような勢いであります*1。
1.はじめに
というわけで昨年の最後に観劇しながら,すっかり観劇ログが遅れていた劇団壱劇屋さんの「荒人神-Arabitokami-」です。千穐楽の感動の直後に仕事納めとか色々立て続けにやってきて,新年バテていた上に,本務のお仕事がバタバタしていたこともあって,この時期の執筆となってしまいました。申し訳ない限りです。
いつも観劇時の勢いに任せて書き切ってしまうので,正直,今から感想を書くのは結構勇気がいります。でも,観劇ログを書かなければと昨年末からずっと宿題にしていた公演なので,当時のことをちゃんと思い出しながら,書き進めてみたいと思います。
と,年末に書いていて今まで公開が遅れていたら,なんと「荒人神」が第一位を獲得したとのこと。ますます観劇ログの公開ハードルが上がるのですが,このままだと公開しないままに終わってしまうので,いつものノリでそのまま公開したいと思います。
【ご報告】
— 壱劇屋 (@ichigekiya) 2018年1月16日
CoRich!舞台芸術アワード2017にて、劇団壱劇屋「荒人神」が第1位を獲得しました!!!
また、同7位に「戰御史」・9位に「人恋歌〜晶子と鉄幹」・12位「心踏音」・15位「憫笑姫」もランクイン!
たくさんのクチコミおよび投票、本当にありがとうございます! pic.twitter.com/cWxbMTiGak
観劇日は忘れもしない12月25日(月),千穐楽の日です。始まったときは5ヶ月連続で来られるのかなとちょっと不安だったのですが,気がついたら5ヶ月連続で遠征していました。周りの理解もあってのことでした。本当に感謝感謝であります。
お馴染みとなったHEP FIVEの写真。少々曇天気味でした。12月のクリスマスなので,HEP FIVE前はとても賑わっています。
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HEP FIVEの7階から8階に上がる前の掲示板で恒例の写真撮影をしました。
それまでHEPホールを3回ぐらいしか来ていなかった馴染みが決して強いホールではなかったのに,この5ヶ月間ですっかり馴染みのホールであるかのような錯覚すらいたします。8階に上がる階段の前には受付開始,開場時間,開演時間の案内が掲示されています。五彩の神楽でこれを観るのもいよいよラストであります。
なお,今回は千穐楽にもかかわらず,劇団壱劇屋の皆様のお声がけだけでなく,ファンの皆さんの配慮もあって,ネタバレ皆無でこの場にやってくることができました。Twitter上で,あれほどRTをしまくる壱劇屋さんでは初めてのことではないかと思いますが,とにかく千穐楽しか来られなかった私としては最高の状態で当日に臨むことができました。
唯一頭に入れていたのは,こちらのPV情報のみ。このPVだけでも涙腺がジワッとくるカッコ良さがあります。こんなカッコいいPVはどうやったら作れるんでしょうか。「私も作りたい!」というレベルの凄さがあります。
2.あらすじ
これは“人”の物語
人は人を救う
人は人を殺す
人は人に絶望し
人は人に希望を託す人は人を治める為に神となり
人は人の為に神に挑むこれは“人々”の物語
すべての人は人の為に立ち上がる
( http://stage.corich.jp/stage/84083 より引用 )
過去4作品と同様,Corichのあらすじはとてもシンプルでした。でもこのあらすじの中に全てが込められています。台本を見ながら序盤のあらすじを書こうと思ったのですが,将来初めて観る方が最初のシーンからネタバレしないで観ていただけるように,わざと書き込まないでおきます。
3.感想
感想そのものは壱劇屋さんのTogetterでバッチリまとめてられているので,そちらを参照して頂ければ,より豊かな情報が得られます。
こちらでは,観劇時に私がこれは記録しなければと思って書いていた走り書きをそのまま示したいと思います。
- 普段学生さんが使っている,やばい,尊い,苦しい,語彙力(ryという言葉を連打したくなりました。この展開はファンであれば夢みるところですが,まさか現実にしてしまうというのは壱劇屋さんならではのサービス精神のなせる技かなと思いました。
- 中盤の盲目の少女が世界に絶望したシーンで見せる怖さ,これに代表されるようにこの作品は恐れとか怖さが際立って伝わってくる作品でした。
- 中盤と終盤の人が竹村さんへ覆い被さってくるシーンは,それまで二人に過酷な場面を見せないようにしていたからこそ,独りで抱え込んでしまった後悔なのではと思ったとたん,瞼が熱くなっていました。良い人であろうとするがあまりの悲劇ですよね…。
- 正直,キャストのお一方お一方,スタッフの皆さんに全て御礼申し上げたいくらい,テンションが上がりっぱなしの作品でした。
- 本当に繰り返し書きますが,ネタバレ回避の最大限の努力を皆様がしてくださったことに深く深く感謝いたします。これから映像で観る方もなるべくネタバレしないで観て頂きたいくらいです。
- 大千穐楽の終演後,納得のトリプルコール。五彩の神楽のエンディングビデオが流れた後でも,拍手は鳴り止みませんでした。一観客として拍手をしながら,どこまでも温かく優しい雰囲気が漂う会場の中で,拍手の音の大きさとともに,こういう現場に立ち会えたことの幸せを感じていました。ファンと舞台が一体化した素晴らしい作品でした。
4.おわりに
そういえば,千穐楽恒例の終演後の小道具オークションですが,まさかまさかの暗黒刀をゲットすることができました。
性懲りも無く,ゲットした小道具をそのまま授業でデビューさせてみました。もちろん授業そのものはもちろん真面目に,でも暗黒刀がしれっと出てくるという,おふざけに関心のない方でも不快にならないようなギリギリのラインでちゃんと試していますので各位ご安心くださいませ。
五才の神楽「荒人神」千秋楽オークションで頂戴した暗黒刀を宣言通り、黒板の指し棒としてデビューさせましたので、お納めください。二段黒板の上側も楽々届きます。劇団壱劇屋の皆様、ありがとうございます。※写真は授業終了後に学生さんにお願いして撮影しました。 pic.twitter.com/OGUrlDDtQl
— 今井福司(リブラリウス) (@librarius_I) 2018年1月16日
これだけはしゃぐことができるのも壱劇屋さんとそのファンの皆さんのおかげだなと思います。本当に5ヶ月間,毎月HEP FIVEに通うのが楽しく,最後の荒人神をこうやって見届けることができたのは何よりの幸運でした。
2018年もこうやって沢山の幸運に出会える1年でありますこと,そして壱劇屋さんやそのファンの皆さんにとっても素晴らしい1年でありますこと,強く祈念して昨年の宿題である観劇ログを終わりにしたいと思います。
*1:corichのアワード投票で10個選んで,順位付けをするのが凄く難しかったです…。全部に1位タイをつけたいくらいなのですが…。