リブラリウスと趣味の記録

観劇とかパフォーマンスとかの鑑賞記録を淡々と。本務の仕事とか研究にご興味ある方は本家ブログまで( http://librarius.hatenablog.com/ )

【観劇ログ】宝塚歌劇雪組公演「るろうに剣心」

ども。イマイです。

どうも2月前半は観劇運が巡ってきているようで,本日もお誘いをいただいて観劇です。もちろん平日ですので,勤務先からはお休みすることをご容赦いただいて,新幹線に乗車しております。新横浜から3時間かけて到着した先はこちら。

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もちろんこの地名であれば,行く先は一つ。宝塚歌劇団のお膝元,宝塚大劇場です。

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今日は宝塚歌劇雪組さんによる,あの有名マンガ作品「るろうに剣心」を舞台化した,その名も同じ「るろうに剣心」を観劇してきます。

(トップページからご覧いただいている方は「続きを読む」リンクをクリックしてください。あと感想は意外と短いのであしからず←)

この観劇ブログでは,宝塚歌劇は初登場ですが,私イマイ,宝塚は昔から大好きです。初めて舞台で観た宝塚は1995年の星組さんの「剣と恋と虹と」「ジュビレーション!」が最初です。まだ1000daysが出来る前の東京宝塚劇場の後ろの方で小さくなって見ていたことを思い出します。

その後,好きになったトップスターさんの退団を幾度となく経験し,自分が好きになるとサヨナラが近くなるという謎ジンクスがどうも正しいんじゃないかと錯覚したせいか,今はご贔屓さんを作らず,でも観に行く機会があれば何とか時間を作るということを最近は繰り返しております。といいつつ,最近は小劇場の方ばかりに観に行っていたので,かなりご無沙汰。前回は2014年4月の花組さんの「ラストタイクーン」だったので,1年9ヶ月ぶりとかになります。

大劇場の方は,以前ベルばらで連れてきてもらった記憶があるのですが,たぶん10年くらいは楽に超えているような気がいたします。まだ宝塚ファミリーランドが現役だったはずなので,花のみちとかすっかり詳細忘れてました。

さて,思い出話はさておきまして,大劇場に入ります。今回は誘ってくれた同行者が赤べこ鍋を食べようと勧めてきたので,劇場2階の和食レストラン「くすのき」で,赤べこ鍋を食します。赤味噌出汁で,なかなか美味でありました。今回公演限定のコースターも合わせてゲットいたしました。

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さて,そうこうしている間に開演時間が迫ってきました。入り口右のエスカレーターからひとつ上がり,1階席へと入っていきます。ネタバレは書きませんが,まだ東京公演もこの後ありますので,とりあえずおまじないの改行連打を。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

冒頭でも述べたように,今回は和月伸宏さん原作の「るろうに剣心明治剣客浪漫譚」が下となっています。公演の紹介は宝塚の公式Webから下記の通り引用します。

和月伸宏氏原作の「るろうに剣心明治剣客浪漫譚-」は、1994年4月に週刊少年ジャンプにて連載開始後、シリーズ売上累計5900万部を超える大ヒットコミックで、アニメや実写映画も次々と大ヒットを重ね、今や世代を超えて多くの人に愛される作品です。
宝塚歌劇が、小池修一郎脚本・演出により、この作品の初のミュージカル化に挑みます。
幕末に伝説の人斬りとして恐れられ、明治維新後は“不殺”を誓った剣客・緋村剣心を主人公に、新たな登場人物を加え華麗に繰り広げられる浪漫活劇 〈アクションロマネスク〉をお楽しみください。    

http://kageki.hankyu.co.jp/revue/2016/rurouni/info.html#intro

お恥ずかしながら,るろうに剣心はほとんどストーリーを把握しておらず,同伴者に驚かれるレベルでした。一応,開演前にパンフを購入して眺めてはいましたが,果たしてちゃんとついて行けるか不安がなかったわけではありません。

結果から申し上げると,その不安は全くの杞憂でした。もちろんちゃんと把握していればここはさらに面白いシーンなのかもとも思いましたが,とにかく物語のテンポが良く,かつきちんと背景とかも説明しながら展開されていくので,設定が分からず戸惑う場面は一切ありませんでした。ここは安心の宝塚。

あと,剣心の過去というか影の描き方が舞台ならではの表現で巧みでした。原作ファンなら常識の「設定」についても,この影の描き方を通じて,スムーズに理解することが叶いました。ぜひこの詳細は舞台でご確認ください。

おそらく,この演目は宝塚歌劇の初心者の方にもオススメできる演目のように思います。殺陣はたっぷりありますし,魅せるシーンは随所にちりばめられていますし,それでいてちゃんと息を抜けるコメディ的な側面も備えています*1

それから,何よりもきちんと記録しておきたいのは,スターさん達の立ち居振る舞い,演技,歌唱,ダンスの全てのカッコ良さ,煌びやかさです。年間を通じて継続的にこれだけのクオリティのものが堪能できるのは,当たり前のように思ってしまうのですが,非常に希有なことなのだと最近強く感じます。単に手を振りかざすところとか,ほんのちょっと足を踏み出すところとか,男性が見てもカッコ良いと感じるくらい,素晴らしいものです。

個人的には,ここがちょっと…と言うところは一切見当たらない,わざわざ遠征しても全く悔いのない素晴らしい演目だったと思います。DVDが発売された暁には研究室用に1枚自腹で買って備えて置こうと決意する位のレベルです。

終演後,少し時間に余裕があったので,宝塚歌劇の殿堂にも立ち寄りました。1階ではまさにHall of Fameのスペースがあり,歴代の宝塚に名を残した小林一三さんをはじめとする方々の功績が展示されていました。2階では,宙組さんと専科さんの企画展が実施されていて,衣装なども数多く展示されていました。2階は写真撮影OKだったので,一枚パチリ。

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ちなみに公演チケットのあるなしにかかわらず,殿堂は500円で入場できまして,この写真の奥では羽を背負って写真が撮影出来るサービスを提供してくださっています。ちなみに1枚撮影してもらいましたので,今度機会があれば公開したいなあと思っています。

帰りには,SORIO宝塚内にあります「永楽庵 寶もなか」さんで寶もなかを購入。包装してくださっている間に,お店の方からジェンヌさんもここで購入して行くというエピソードをはじめとして色々な話を伺いました。とても雰囲気が良いお店だったので,次に宝塚大劇場に来たときにもぜひ訪れようと決意しました。

http://www.sorio.jp/shop/sorio/list_shop.php?kj=4&md=1&ms=omgf03

というわけで,宝塚歌劇を堪能した一日でした。考えてみれば小劇場のために大阪遠征はしょっちゅうやっているので,そこからちょっと足を伸ばせば宝塚大劇場までたどり着けるのです。今度は小劇場と宝塚歌劇のセットで大阪遠征しても良いかなと思いつつ,帰路につくのでありました。

*1:とりあえず武田観柳は悪党のくせに,それまでの重苦しい雰囲気をまとめてガトリングガンで吹き飛ばすズルくて美味しい役です。