リブラリウスと趣味の記録

観劇とかパフォーマンスとかの鑑賞記録を淡々と。本務の仕事とか研究にご興味ある方は本家ブログまで( http://librarius.hatenablog.com/ )

【鑑賞ログ】エーヨンオアビーゴ 5人の演劇チラシ展 「今日、この5人がふたたび横山拓也の脚本をデザインするなら。」

ども。イマイです。

今日は,大学のある仙川駅から明大前で乗り換え,神泉にやってきました。神泉から歩くこと15分ほど。目黒区青葉台にあるBooks & Gallery 81BOOKSという場所に到着しました。

www.81books.jp

今日のお目当てはこちらです。エーヨンオアビーゴという演劇のチラシ展です。以前,関西で拝見していたのですが, iakuの横山さんからのお知らせメールで東京に来ることが分かったので,突撃した次第です。

a4orb5.com

以下感想が続きます。続きを読んでも良いよーというかたは「 続きを読む」をクリックしてくださいませ(トップページからのお客様向け説明)

演劇のチラシ,フライヤーは,観劇をする際の楽しみの1つです。

観劇をする際には,劇場に到着して,客席に足を踏み入れて,舞台を見渡した後に,客席へと向かうという流れがあります。大規模な劇場さんだと入り口でチラシやアンケートを配布するケースもありますが,中小の劇場さんですと,客席にチラシやアンケートを封入したセットが置かれていることが多いです。

私の場合は,アンケートをまず取り出して,氏名や住所とか観劇前に書いてしまえるところはあらかた書いてしまって,あとは感想だけを書く状態に持っていきます。その上で,挟み込まれているチラシを1枚ずつワクワクしながら眺めていきます。時には,今度見に行く舞台のチラシが見つかって嬉しくなったり,カッコいいデザインのチラシを見つけてまだ知らない劇団さんの公演に思いをはせたり。

そんな観劇前のワクワクする時間を作り出してくれるチラシ,フライヤー。

今回の展覧会は,そんな時間を構成するチラシ,フライヤーのデザイナーさんが5名集まって過去手がけられたチラシ,フライヤーを展示するという,演劇好きならたまらない展覧会です。

 

会場となっているBook & Gallery 21はビルの2階にあります。山手通り沿いの非常階段から上がり,廊下を右手に曲がると一番奥の部屋が展示会場となっています。会場に入ると,3方の壁一面に展示されているのは,演劇のチラシ,フライヤーです。

例えば,こんな感じのフライヤーが展示されています。

石原正一ショーさんの「NMSグレイテストヒッツ〜のぞみ大阪発東京行10両編成〜」のフライヤー。

石原正一ショー『NMSグレイテストヒッツ〜のぞみ大阪発東京行10両編成〜』 |こまばアゴラ劇場

先日観劇した劇団ショウダウンさんのパイドパイパーのフライヤー。

www.showdown.biz

そして,「月夜の日日と永遠の街-和泉式部日記「五月十五日」ヲモトニ-」のフライヤー。

http://lotus-stg.tumblr.com/post/54681895003/ロヲタスハイブリッド劇場月夜の日日と永遠の街-和泉式部日記五月十五日ヲモトニ-ビジュアル

lotus-stg.tumblr.com

今週末に開催される多摩1キロフェスの2015のチラシも掲示されています。

1kmfes.com

そして,BLACK★TIGHTSさんの「ラグナロク」のフライヤー。

ameblo.jp

詳細はそれぞれのWebサイトでご確認ください。どれもこれも手に取ったら折り目をつけずにファイルに入れて保管したいくらい綺麗なチラシ,フライヤーです。

これらのデザインは今回の展覧会に関わった,チャーハン・ラモーンさん,堀川高志さん,水口美佳さん,山口良太さん,北村美沙子さんの作品です。このほかにもたくさんのチラシ,フライヤーが壁一面に掲示されています。

大阪のログでも書いていますが,私が関西小劇場でデザインがカッコいいなあと思ってしばらく眺めていたチラシ,フライヤーがことごとくこの5名の方がデザインしているチラシ,フライヤーです。私は展示会場のチラシ,フライヤーの一つ一つを,時間をかけてじっくり見ても何ら惜しくないと思うほどに,口を開けてただ見とれていました。

口を開けて見とれていたら,今回の主催であるiakuの横山拓也さんからお茶を頂きました。台本執筆でお忙しいのにも関わらず,本当にありがとうございました。美味しかったです!飲み終わったお茶のコップを返す流れで,山口良太さんとお話しできました*1。多摩1キロフェスの話をちょっとしたり,大阪の小劇場の皆さんが好きだという話を,もう舞い上がって何話しているのか覚えていないくらい何ですが,とにかく自分の言葉で表現してきました。山口さんのフライヤーはデザインがシンプルかつ明るいイメージがあって,私は大好きです。

その流れでなんと,堀川さんともお話しできました。パイドパイパー,マナナンマクリルの羅針盤,TRUMP,LILIUM,千年女優と,私が観劇して強く記憶に残っている演劇のフライヤーを数々手がけている方で,正直私なんかが軽々しくお話しするべきものではないとさえ思っていたのですが,ええい,ままよと思いながら,大学教員と言うよりはただの観劇ファンとしてお話ししてきました。堀川さんのフライヤーは人物が生き生きと動き出しそうなフライヤーで,私は大好きです。

もうこうなったらと思って,チャーハン・ラモーンさんにも勇気を出して話しかけてみました。失礼なファンだったと思うのですが,凄く気さくに応じてくださって,むちゃくちゃ嬉しかったです。私にとっては武信さんのUstream中継で「カイワイ!」とかを拝見していて,画面越しにしか見られなかった人が目の前にいて,もう舞い上がって帰り道に中目黒駅につくまでの間,心臓の鼓動がいつもより激しくなっていました。今日は本当に幸せです。

www.youtube.com

チャーハンさんのフライヤーは,鮮やかにかつ印象的なフライヤーで,私は大好きです。石原正一ショーさんのNMSグレイテストヒッツのフライヤーは,大学院時代に研究室の自席モニタ前に貼って,毎朝眺めながら気合いを入れていたのを今でもよく覚えています。

というわけで,小さな展示会場で色々な方と思いがけない出会いがありました。ただの観劇ファンである素人に,気さくに話しかけてくれる,皆さんのおもてなしがとても嬉しく,自分も学生さんや色々な方に接するときは,こうありたいと強く思った次第です。

展覧会は明日9月12日(土)20時まで開催中です。演劇とかデザインに興味のある方で,お時間のある方はぜひぜひ。

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*1:横山さん本当にありがとうございますm(_ _)m