【観劇ログ】劇団壱劇屋 MASHUP PROJECT Vol. 2「Windows5000」
ども。イマイです。
6月の観劇月間のメインイベント,週末2日間で大阪の劇団さんのお芝居を3つ観る期間です。
まず,トップバッターとなるのは,劇団壱劇屋さんのMASHUP PROJECT Vol. 2「Windows5000」です。前回のGOLD BANGBANG!!では,1回観劇した後,2回目の予定を立てていなかったことを深く後悔したので,今回は最初から昼夜公演を観るつもりで,チケットを手配しておりました。
劇団さんのMASHUP記念Tシャツを装備の上,大阪は日本橋へ。
今回のMASHUP PROJECTはヨーロッパ企画さんの2006年作品,Windows5000。恥ずかしながら,この作品は未見でしたので,どんな感じになるかは全く予想がつかず,当日まで壱劇屋さんのTwitterに並ぶ情報をちらちらと眺めながら,勝手な想像を膨らませつつ,当日を迎えたのでした。
会場は大阪日本橋のin→dependent theatre 2nd。活気がある町で,会場前までの時間でシリコンハウス共立さんによって,IchigoJamという基盤を買っていたのは内緒。
ロビーではチョークアートがお出迎え。前回は撮影し損ねたので,ようやく撮影できました。
物販も充実していて,今回は劇団員さんお一人ずつの缶バッチが。1コ100円で,まとめ買いも出来るというので,うっかりまとめ買いをしてみました。12コあるとなかなか壮観です*1。それから新作のトートバックも1500円で販売していたので,こちらもお買い上げ。そのまま使いも考えたのですが,ビニールに包んでもらって,大切に取っておき,次回公演の時に持参するようにしたいと思います。
そうこうしている間に,開場したので,場内へ。
着席すると,舞台にはスクリーンが下りていて,壱劇屋さんのYouTubeで公開されているPVが大画面で大写しになっています。ご機嫌なPVなので,ノリノリにテンションを上げながら,開演を待つことが出来て,良い感じでした。
おそらくはセットが公開できないための苦肉の策なのかしら…と思っていたのですが,いつのまにかPVの続きで,そのまま開演していて,なるほどこれも演出なのだと,やっと気づきました。
ネタバレ防止のために,ストーリーには深入りしませんが,初っぱなの初っぱなから,吹き出して,ゲラゲラ笑いだせるお芝居なので,おそらくは割と頭を空っぽにして,考え込まずに観てしまえばNice!なのかなと思います*2。
最後の最後まで充実していて,2回目の観劇ではおなかが引きつるくらいまで笑えたエンターテイメントでした。どこかで,この感覚は記憶があるなあと思っていたら,ちょうどエンタメ系のプロレスの実況,解説の流れを思い出しました。GAEA JAPANに在籍していた広田さくら選手の試合の実況,解説をGAORAで観ている感覚というか*3。
決して世界を救うとか,そんなことは全くなく,日常的に見える非日常的な空間が淡々と進んでいくのですが,2時間という公演時間は全く長く感じずに,最後のカーテンコールまでたどり着いた次第です。
さて,1回目は単にああ面白かったー,世の中にはこんな面白いものがあったのかという感想で終わっていたのですが,今日は2回目もあったので,ストーリーを思い出しながら,1回目に座った下手側から上手側へ移って,視点を変えての観劇を行いました。
すると,色々見えてくるものが違っていて,実はとんでもなく作り込んであるお芝居だと言うことが分かってきました。
ドアの裏とか,例えばある部屋のドアの奥側には,おそらくは上手側最前列くらいからしか見えない場所に,掲示物が貼ってあったりしますし,おそらく会場で1%ぐらいの人しか注目しない場所にも,きちんと生活感たっぷりのアイテムが配置されていたり。
もちろん,全てがカッチリ決まっているわけではなく,その場で起きたハプニングを上手に拾っていて,笑いにつなげていたりと,用意周到に準備をしながら,その場の瞬発力も活かして魅せてしまう,そんな素敵なお芝居でした。
今回は,脚色の許可を頂いていたそうで,壱劇屋さんのオリジナルと思われる箇所もありまして,おそらく4月の公演を観ていた人なら確実にクスッと出来るポイントがあります。はっきりは書けませんが,最初観たときは,この密集セットでそれをやるかと驚きつつ,大爆笑していました。
気取るところは全くなく,でも全力で楽しませに来る,壱劇屋さんは私は大のお気に入りです。正直,最初は空席情報で「閑古鳥大発生」とか「荒地」とか出ていて*4不安でしたが,そんな不安は杞憂だったことを確信できるくらい,良質なパフォーマンスを目撃させて頂きました。
月曜日まで残り3ステージ。大盛況でありますように。お時間のある方は強く観劇をお勧めします。