リブラリウスと趣味の記録

観劇とかパフォーマンスとかの鑑賞記録を淡々と。本務の仕事とか研究にご興味ある方は本家ブログまで( http://librarius.hatenablog.com/ )

【観劇ログ】満月動物園「ツキノウタ」

ども。

昨年12月の年末に拝見した満月動物園さんですが,すっかり世界観が気に入ってしまったので,色々な先立つものとか予定を無視しながら,今日は15周年死神シリーズ[観覧車編]の第2弾「ツキノウタ」を観に大阪のシアトリカル應典院までやってきました。

感想に少々ネタバレも含んでますので,まだ観ていない方はご注意くださいませ。

 

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お昼に大阪に着いたので,観劇三昧日本橋店に伺って色々お話しして時間をつぶしつつ,應典院へと向かいました。今日はあいにくの雨模様。なので,應典院前の掲示板に掲出されたフライヤーも雨粒ごしに撮影することになりました*1

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満月動物園さんの公式サイトは,YouTubeをはじめとして,様々な情報が掲載されています。よって,あらすじやキャストさんなどは公式Webを参照していただくこととして,1時間50分の公演を拝見した感想を,思いつくままに記していきたいと思います。

  • 走馬燈が物語の中心ではあるのですが,月が欠けるように徐々に離れていった心が,満月とともにまた近づこうとした物語でもあるのかなと思います。それほど,「満月」という言葉がとても印象的な物語です。
  • 今回はタイトルにあるように歌が一つの鍵になっています。前回物販でCDを購入してヘビロテしている私としては,西原さんの歌をたっぷり堪能できて幸せでした。
  • 宇宙のシーンは,鹿太郎の直面している事象を細かく語り挙げているだけのはずなのですが,落涙を止めることができませんでした。互いに何とかしようとして,どうにもならないのは辛いですよね…。
  • 前回も指摘したかもしれませんが,照明や音楽の使い方が私は好きで,特に今回は宇宙のシーンをはじめとした青色の照明の使い方が非常に強く印象に残っています。
  • あの鹿太郎の走馬燈では,たぶんもう少し語られていないシーンがあるのでしょうね(だって馬太郎と初めての出会いとかがあったはずでしょうから)。その先を知りながら,鹿太郎は何を考えながら,そのシーンを巡っていったのかを考えると,また切なくなってしまいます。あと,鹿太郎の物語だから分からないのは当然なのですが,篤子とどのように心が離れていったのか思いを巡らすとまたやるせない気持ちになります*2
  • そうそう,鹿太郎の物語だからなのですが,鹿太郎を含めて,想像できる余地がたくさん残されているのがとても楽しい感じです。しのぶは観覧車が倒れた後,ただ歌いながらその場を去ったのか,それとも歌い終わって号泣したのかとか…。
  • 前作とのリンクするポイントはありますが,それを知らなかったとしても十分に,というか全く独立して楽しめる物語です。もちろん知っていればそこでニヤリとできる程度のエッセンスはちゃんと残されています。
  • 竜崎だいちさんをすごく久しぶりに拝見した感じなのですが,久しぶりに拝見したことを後で思い出すくらい,自由奔放でありながらナイーブな疫病神が生き生きと活動していました。/まあ,あんだけうるさければ鹿太郎も,ツッコミを入れたくなるのは納得(何

いずれにせよ,こうやってあーだこーだ考えながら観られるお芝居に出会えることは何よりの幸せです。ありがとうございました。次回は6月公演,6月19日(金)〜21日(日)の「ツキノオト」です。

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今度こそ伺えるかどうか微妙なのですが,あの観覧車で他にどんな物語が展開されたかを補完する楽しみはまだまだ続きそうです。

 

*1:でも,このフライヤーちょうど傘を差しているのですよね…何か素敵です。

*2:おそらく決定的なシーンというのはなくて,月が欠けるように少しずつ離れていったのだと推察しますが。